紹興酒は、もち米を麹で糖化させてつくられる醸造酒ですが、アルコール度数も日本酒並みの15〜18度で、20種類以上のアミノ酸を含んでいます。
写真は5年ものの「加飯酒」とよばれるタイプの紹興酒ですが瓶入りのようなクセがなく、なめらかな味です。
因みに、紹興酒というのは浙江省の紹興にある鑒湖の水を使って作られる老酒(黄酒)のことで、よく料理用に使われる福建老酒など中国各地に同様のお酒はありますが、なんといっても紹興酒の右に出るものはありません。
週末topics〜ストレスについて(その6)
今回は七情の中で最後に残った「喜」についてです。喜ばしいことがなんでストレスになるんだと思われるかも知れませんが、「喜」というのは適度にあれば幸せですが、過剰になると人体に影響を及ぼします。
病名で言えば躁鬱病の「躁」の状態や、多幸症とよばれるようなものですが、過剰な喜びは五臓六腑のなかでも「心」の働きを乱すとされています。
たとえば病気と言うほどではないですが、よく「ドキドキしながら」合格発表を見に行くとか言いますが、この「ドキドキ」は即ち動悸で、心理的には合格したときの喜びを先取りした結果、「喜」が「心」に影響を与えたと考えられます。
いずれにせよ、過剰な「喜」は「心」に影響を与え、狭心症などの心臓疾患を誘発しやすいというのが漢方の考え方で、こういった患者には五行の相尅関係を応用したカウンセリング方法としては「わざと怖がらせろ」ということになります。
また、食べ物としては「苦」という味のものが良いとされ、ニガウリ、ゴボウ、タケノコなどのほか、緑黄色野菜なども良いとされています。
(もし宝くじで3億円当たって、何日も舞い上がったまま過ごして、動悸や息切れなどの症状が出てきたら、今回の話しを思い出して下さい)