疾患・症状と漢方薬

気になる症状

  1. イライラ

    ストレスの充満する社会にあっては、イライラすることが多くなるのは事実ですが、イライラの原因がストレスであるといっても、その方の体質によって、用いられる漢方薬は違ってきます。
  2. VDT症候群(パソコンによる様々な疲れ)

    VDTとはVisual Display Terminalの頭文字ですが、パソコンの普及につれて、仕事や趣味で多くの時間をパソコンのディスプレイを見ながら過ごす方が増えています。
  3. 鼻づまり(蓄膿症)

    漢方では鼻づまりや蓄膿症のことを、古くは「鼻淵(びえん)」「鼻塞(びそく)」と言いましたが、風邪を引いたときなど一過性におこるものから、花粉症などアレルギー性のもの、または慢性に経過する蓄膿症まで様々なタイプがあります。
  4. 耳鳴り

    西洋医学的な検査でも原因がわからない事が多い耳鳴りですが、漢方では約2000年前に書かれた黄帝内経(こうていだいけい)という書物にも、耳鳴りについて記載されており、その後も歴代の医学書に於いて耳鳴りについて数多くとりあげられています。
  5. くちびるの乾燥

    冬場など空気が冷たく乾燥する時期は、くちびるは乾燥しやすくなりますが、そういった季節要因に関係なく、一年中くちびるの乾燥が気になるという方は意外に多いものです。
  6. 口内炎

    食べ過ぎやストレスの影響でおこる急性の口内炎とちがって、あまり痛くはないものの繰り返して発生する口内炎は体内の「気」や「陰」分(簡単に言うと体を構成する水分)の不足から生じます。
  7. まぶたがぴくぴくする症状

    ふいに自分のまぶたや目の周囲の筋肉が小刻みにぴくぴく動くことがあります。すぐにおさまってしまう場合もあれば、何日も断続的に続く場合もあります。
  8. 乗り物酔い

    乗り物酔いは病気とまでは行かなくてもやっかいな問題です。楽しいはずの旅行やドライブで乗り物に酔ってしまうと、楽しみも半減してしまいます。新薬の酔い止めは、ある程度有効ですが、副作用として脱力感や眠気をもよおしたりします。
  9. のどの異物感

    よく、のどに何か引っかかったような気がして、耳鼻咽喉科で診て貰っても何も異常がないといわれる方が居られますが、これは漢方では古くから知られた病態のひとつで、「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれています。
  10. 寝汗

    漢方では寝汗のことを「盗汗(とうかん)」と言い、寝ているときに汗をかくものの、目が醒めると止むことを指します。(気候や温度によるもの、インフルエンザや熱病の初期に見られるような寝汗は含みません)
  11. 男性更年期

    「更年期障害」というと女性だけかというとそうでもなく、最近注目されているのが男性更年期障害です。
  12. じんましん

    漢方では、じんましんとは、自己治癒力でもある「正気(せいき)」と「病邪(びょうじゃ)」の力が拮抗した状態で、病状(皮疹やかゆみ)が皮膚にとどまった状態であると考えます。
  13. 口臭

    口臭の原因については漢方的に考えると、口腔内の歯槽膿漏や歯周病が原因でおこるもの以外には、胃腸(漢方では脾胃)もしくは肺の機能の乱れによると考えられており、次のようなパターンがよく見られます。
  14. 急性の頻尿

    頻尿とは、尿の回数が増えて尚かつ不快に感じるということですが、急に尿の回数が増えてきたという場合には、漢方的にはいくつかの原因が考えられます
  15. 眼精疲労

    漢方理論では「目」は、五臓六腑の「肝」とつながっているとされ、「肝」の状態は「目」に反映されると考えられています。反対に、「目」を酷使すると「肝」(自律神経とも深く関連しています)に影響するとも考えられています。
  16. 髪の毛

    漢方では髪の毛は血の余り(血餘)といわれ、「血」と深い関係にあります。(ついでに言うと、爪は筋の余りで、歯は骨の余りです)
  17. 肩こり

    肩こりは、冷えや湿気といった外的環境によるものから、筋肉疲労、精神的なストレスなどによって、「気」や「血」の流れが悪くなって発生します。

季節特有の症状

  1. ウイルス

    インフルエンザやヘルペスといった疾患が増える季節ですが、漢方的にこれらの疾患を予防するにはどうすればよいかという事についてご紹介いたします。
  2. 冬の養生法

    約2000年前に書かれた漢方医学のバイブルともいうべき黄帝内経には、冬は万物が静かに沈み消極的になる季節であり、この時期は「たくわえる」という事を第一に考えて、決して発散してはいけないと書かれています。
  3. 秋の養生法

    漢方的には秋という季節は、五臓でいえば「肺」にあたりますが、「肺」の特性としては乾燥を嫌うと言うことがあげられます。このため、秋になって空気が乾燥してくると風邪や鼻炎、喘息といった呼吸器疾患が問題になってきます。
  4. 熱中症

    漢方では汗をかくと、汗とともに「気」も一緒に体の中から失われると考えられており、過度の発汗は、体内の水分と「気」が不足する「気陰両虚(きいんりょうきょ)」と呼ばれる状態になります。
  5. 夏風邪

    漢方の考え方では、汗をかくと言うことは、体から「陰分(=水分)」とともに「気」も漏れていってしまうと考えられています。「気」を消耗すると言うことは、体がだるくなったりするだけでなく、抵抗力も低下していきます。
  6. 夏の冷え性(クーラー病)

    漢方的に見た場合、一般的な冷え症というのは、もともと血の気が少ない人が寒さの影響を受けやすくなる「血虚受寒」タイプと、ストレスによって気の流れがスムーズに行かない為に冷えを自覚する「肝鬱気滞」タイプが一般的です。
  7. 梅雨の養生法

    梅雨の時期は、当たり前ですが雨が多く湿気が高くなります。漢方的に考えると、この時期のポイントは「湿邪」にあります。
  8. 花粉症

    そもそも花粉のような基本的に無害なものに対して過剰に反応し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がでるのはその方の衛気不足が原因ですが、同じ花粉症と言っても漢方的に見た場合、大きく分けると3つのパターンに分かれます。
  9. 春の養生法

    春は自然界の総てのものが伸びやかに成長する季節で、体の中の「気」もスムーズに流れる必要があります。
  10. 季節の変わり目で体調を崩しやすい

    季節の変わり目になると体調をくずしやすいという方が居られますが、これは漢方的には「脾」(胃腸)に問題があることになります。

女性特有の症状

  1. 貧血

    貧血と一口に言っても、西洋医学的には、最もよく見られる鉄欠乏性貧血から骨髄など造血組織に異常のある再生不良性貧血、白血病、溶血性貧血など重篤なものまで様々です。ここでは特に重篤な疾患をかかえているわけではない、一般的な貧血について漢方的に解説します。
  2. おりもの

    「おりもの」とは、子宮や膣から分泌される粘液状のものを指し、膣内を雑菌から守ったりする役割があります。また、その分泌量は、生理の周期と共に増減し、一般的に排卵期には増加します。
  3. むくみ

    これといって明らかな原因が見あたらないのに、よくむくんだり、むくんだ状態が慢性的に続くという方は多いと思います。漢方では「内湿」と呼ばれる状態ですが、体の五臓六腑のバランスが乱れていることが原因です。
  4. 不妊症

  5. 大人のにきび

  6. たるみ

    人は年を重ねていくごとに、全身の筋肉やお肌の張りというものがなくなっていきますが、女性にとってやっかいなのは首筋のたるみです。
  7. 生理痛

    生理痛といっても生理が始まる前に痛むのと、始まってからあるいは生理の終わりかけに痛むのかで意味が違ってきます。
  8. シワ

    老化に伴って、避けられないのが「シワ」です。俗に言う「小じわ」から始まって、それがだんだんと深くなって、もとに戻らない深いシワとなっていきます。
  9. シミ

    日差しが強くなってくると気になるのが「シミ」です。シミは、紫外線などの影響で皮膚の基底層を中心に発生する黒色メラニンが原因です。通常なら、このメラニンは表皮から垢としてはがれ落ちてしまいますが、お肌の新陳代謝が低下すると、メラニンが表皮に残りシミやそばかすとなってしまいます。
  10. 子宮内膜症

    子宮内膜症は子宮内膜組織が卵巣や卵管などに発生し、生理の度に増殖や出血を繰り返す病気です。問題は、子宮内での出血と違って月経血のように出口がないために、血液がその場にたまっていき、新たに炎症などを引き起こしたり、癒着を生じたりすることです。
  11. 子宮筋腫

    子宮筋腫は子宮の筋細胞が大きくなる病気で、特に30代~40代に多く見られる良性の腫瘍です。漢方では筋腫は、気血の流れが滞ることで生じた「血」や「水」のかたまりととらえて治療します。
  12. 更年期障害

    漢方の基礎理論では女性は49歳で閉経することになっていますが、人によって多少前後するものの、この事自体は自然の摂理として女性なら誰にでも起こることです。

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。