紫蘇(シソ)の葉っぱを乾燥させたものを漢方では蘇葉(そよう)とよび、「散寒解表」すなわち寒気のする風邪の初期の頭痛、発熱などに効果があるほか、魚介類の中毒による嘔吐や下痢にも有効です。(おさしみには生の大葉がつきものですよね)
また、香りが良いので「気」の流れを良くする効果があり、ストレスで気の滞りを生じて喉がつまったような気がするときや、妊婦さんのつわりなどにも効果があるとされています。
週末topics〜ストレスについて(その3)
今回は七情のなかの「思」です。「思」というのは、簡単に言うと「どうにもならないことをあれやこれや思い悩む」ということで、「思鬱傷脾」といわれるように五臓の中では「脾」=胃腸の機能に問題を生じます。
具体的には、なんとなく食欲がない、食べた後に胃がもたれる、便通異常などのほか、顔や手足がむくみやすいといった症状も出やすくなります。
さて、この「思」という感情に取り付かれた場合は、前回もご紹介しました五行説の相克理論を用いると、わざと怒らせると良いということになりますが、一時的な効果は期待できますが、そうたびたび怒らせてばかりという訳にもいきません。
ポイントはそのひとの「気」を違うところに向けるという事で、明の時代の名医である張景岳によると、こういったどうにもならないことをいつまでも思い悩んでいる人には、理路整然と悩んでも仕方がないということを説くか、特に女性の場合には何か物を買って上げると効果的だと述べています(ショッピングをすることがストレス解消に役立つことが昔から知られていたと言うことです)。