ナツメは西南アジア〜ヨーロッパが原産ですが、日本でも古くから渡来し、食用並びに薬用として用いられてきました。ナツメの名前の由来は、夏に新芽が出てくる事から夏芽〜ナツメと呼ばれるようになったという説があります。漢方薬として用いる場合は、実を乾燥させたものを用います(大棗:たいそう)。
効能は「補脾和胃」「養営安神」「緩和薬性」で、胃腸虚弱を改善するほか、血の気の少ない人の不眠や不安といった神経症状を和らげます。また、作用が強い生薬と一緒に用いることで強すぎる薬性を緩和する働きもあります。
ナツメは中華のスープやお粥、お汁粉などでもよく使われますが、香りが良くて上品な甘さがあります。
週末topics〜花粉症の方の生活上の注意点
いよいよ花粉が飛び始め、花粉症用の大きなマスクをしている方を見かける時期となりましたが、今回は生活上の注意点などについてです。
服装に関して・・・マスク、めがね、スカーフ、つばのある帽子などで防備を固めるとともに、暖かい日は花粉が飛びやすいので、コートなどはできるだけ花粉のつきにくいつるつるした素材のものにする。また、この時期は洗濯物は外に干さない。
食生活に注意する・・・野菜や海藻類、豆類などビタミン、ミネラルの豊富なものをたくさん食べる。また、鼻づまりにはミント系のガムやアメが結構役に立ちます。
冷たい飲み物、生野菜、おさしみなどは控える。たばこ、アルコールなど粘膜を刺激するものも控える。痒みが強いタイプの花粉症の方は唐辛子などの香辛料を控える。肉、牛乳、卵、砂糖もアレルギー状態を悪化させますので控える。
規則正しい生活をする・・・夜更かしなどは、鼻づまりや痒みの症状を悪化させますし、ストレスもまた痒みを強くします。規則正しい生活は自律神経の安定に役立ちますので、寝起きの時間や食事時間を乱さないようにする。
最後に、知らず知らずのうちに身についてしまった食生活の乱れが花粉症の発症に大きく関わっていますので、とくにつらい症状の出るこの時期に、冷たいものや刺激物、お肉などを減らしてみる事をお勧めいたします。