前菜(豚たん/牡蛎の湯引き) / 漢方的正しい食養生(その1)



 今日は、先日の夜に食べたコース料理から前菜の2品を紹介いたします。

 左側は豚のタンを酒粕とゴマ油で味付けしたもので、山東料理(北京料理)の一品です。豚のタンは牛タンに比べてあっさりしていて尚かつ柔らかい中にも適度な弾力があって上品な味でした。

 右は生牡蠣を湯引きしたものに、中国のたまり醤油ベースのたれをかけ更にネギ、生姜をのせた上から熱っした油をかけて仕上げたものです。香港などでよく見かける活魚の蒸し物と同じような技法ですが、あっさりとした一品です。

 中華料理の食材としての牡蛎は、オイスターソースに加工したり天日干しした乾物としては利用されますが、生の牡蛎を使った料理というのは潮州料理というか潮州の家庭料理などで玉子と一緒に煎り焼きにしたものを食べたことはありますが、あまり見かけないような気がします。

 薬膳的な効用として、牡蛎は亜鉛をはじめミネラルを多く含んでおり精力減退や神経を静める作用があるとされています。また、牡蛎の殻は漢方薬のボレイ(漢字では牡蛎)として用いられ、イライラやのぼせを鎮める目的に多用されます。

 週末topics〜漢方的正しい食養生(その1)

 漢方医学的に考えて正しい食生活とはどんなものかと言うことを様々な角度から、述べたいと思います。第1回目の今日は、1日3食をどういう風に食べるのが体によいのかという点についてです。「うっそーっ」と思われる方も多いかと思いますがよーく考えたらあたりまえの事ばかりです。

 朝ご飯・・・朝は「」から「」に向かう時間帯で、これは日中にかけて内臓も肉体も活動する準備段階のようなものですので、お粥など消化のよい暖かいものを食べるのが基本です。よく朝ご飯はしっかり食べろとか言いますが、朝早く起きて2〜3時間も野良仕事をされているなら別ですが朝起きてすぐに食べるのであれば、そんなに量的に多く食べなくても良いとされています。

 昼ご飯・・・1日のうちで一番豪華にとるのが理想です。昼間というのは最も活動する時間帯ですので、野菜や穀物を中心にして動物性タンパクなどもしっかりととるのが良いとされています。

 晩ご飯・・・あっさりとしたものを中心に腹八分目までにして、あまり食べ過ぎないようにします。夜の時間帯に食べ過ぎてしまうとどうしても長時間にわたり胃腸に負担がかかって、睡眠の質に影響を及ぼしたりします。

 以上、簡単に述べましたが「うっそーっ」と思われますか?

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