牛肉とキノコのあんかけ焼そば / 髪の毛について


 そろそろスーパーの店頭にキノコ類が目立つようになってきました。一般的にキノコ類は低カロリーで、食物繊維が豊富、その他ビタミンB群やプロビタミンD、ミネラルなどが多く含まれており、極めてヘルシーな食材です。

 キノコといえば、漢方生薬でも昔から霊芝や冬虫夏草などが高貴薬として用いられてきましたし、ここ最近は、アガリクス茸やメシマコブなどに含まれる免疫を活性化させる多糖体などにも注目が集まっています。

                                       

 週末topics〜髪の毛について

 秋が近づいてくると、抜け毛が気になってきますが、漢方では髪の毛は血の余り(血餘)といわれ、血と深い関係にあります。(ついでに言うと、爪は筋の余りで、歯は骨の余りです)

  すなわち、血液に十分な栄養があってこそお肌や髪の毛にも栄養が行き渡るというのが原則ですので、血液が不足した状態(漢方で言う血虚)がまず問題になります。
→血虚の原因で一番多いのは生化不足で、胃腸が冷えて食べ物から十分な栄養を取り込めないというパターンです。漢方的な対処方法としては胃腸の機能を整えながら、血を増やす当帰などが入った処方を用います。

  また、たとえ十分な血液があってもスムーズに血液が流れて頭皮に届かなければ、髪の毛が細くなってきたり、抜け毛が増えてきます。この、血液のスムーズな流れを邪魔するものとしては、ストレスや冷え、湿気などの要因があげられます。
→特に側頭部に白髪が増えてきたという場合は、ストレスが影響していることがおおいです。

  加齢に伴って抜け毛が増えるのは有る程度仕方のないことですが、これとて漢方的には「腎」を補うことで対処することが可能です。

  (白髪に関しては、生薬の何首烏(かしゅう〜ツルドクダミの根)が有名で、何(カ)という名前の人が服用したところ、髪の毛が烏(からす)のように真っ黒になったという伝説があるくらいです。)

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