チラガーくんです。豚の耳は「みみがー(耳皮)」で、顔全体を「ちらがー(面皮)」と呼びます。
写真は、薫製になっているタイプのもので、那覇空港で買いましたが、短冊に切って、和え物や炒め物にして食べます。
みみがーは、芯の部分が軟骨でこりこりしていますが、顔の部分の方が食感としては柔らかくなります。成分的には、ゼラチン質が豊富です。
沖縄では、豚は「鳴き声以外は全部食べる」そうです。
週末topics〜夏は脳梗塞にご用心
前回もちょっと書きましたが、夏は意外と脳梗塞が多い季節です。また、熱中症のところでも書いたことと重複するところも多いですが、大事なことなので、再度、血液の流れについて漢方的に詳しく説明いたします。
まず、漢方の考え方では、血液の流れというのは、川の上を舟が走っているというイメージで捉えます。この場合、川の水が「津液(体に必要な水分)」で、「血」という栄養物質は舟にたとえられています。また、舟は「気」のエネルギーで動いていることになっています。
さて、ここで発汗などによって、水分が体外に出て行ってしまうと、水かさが減って舟が走りにくくなるばかりか、舟を動かしているエネルギーでもある「気」も汗と共に失われ、余計に舟の動きが悪くなります。
このような状態を専門用語では「気陰両虚(きいんりょうきょ)」といって、極端に血の流れが悪くなってしまい、脳梗塞などを発症しやすくなります。また、脳梗塞などの重篤な症状だけではなく、気陰両虚というのは、体に必要な潤いと元気が不足していると言うことですから、夏ばてや肌荒れ、髪の毛のパサツキ、便秘などの症状の原因ともなります。
さて、それではどうすればいいのかというと、まず思い浮かぶのは、水分補給ということでしょうが、確かに適度な水分補給は必要ですが、水をガバガバ飲めば大丈夫かというとそうではありません。水分を摂りすぎることで、胃腸が冷やされて「気」のパワーの低下を招いてしまい、体がだるくなったり、むくんだり、メニエール病の原因となったりもします。更に、「気」のエネルギーの低下は、「血」の流れの悪化も招いてしまいますので、脳梗塞の予防としても逆効果になります。
漢方の考え方では、「気陰両虚」といった状態になったときは、体に元気と潤いを補う作用のある処方などを服用することで、体に無理なく確実に状態を改善していきます。
代表的な処方としては「生脈散(しょうみゃくさん)」という処方や、日本では医薬品ではなくて健康食品扱いですが、「西洋人参」などもよく使われます。特に生脈散などは、中国では運動選手などの必需品として、スポーツ飲料のような形で用いられています。日本でも、真夏の炎天下でゴルフやスポーツをされる方にはお勧めの処方です。