イチゴはバラ科の植物で、中国語では草莓(ツァオメイ)といい、味は「酸」「甘」で、のどの渇きをとるほか、ストレスやお酒で肝臓にこもった熱をさます働きがあるとされています。
成分的にはビタミンCのほか、美白効果があるエラグ酸も含まれています。
週末topics〜漢方的ダイエット(その1)
いよいよというか、そろそろというかダイエットのシーズンとなって参りました。毎年、これでもかというくらい様々なダイエット商品が出てきますが、漢方的に見たダイエットについて、ひとことふたこと・・・
※体重に一喜一憂しない
痩せるということを意識してしまうと、体重にばかり目がいってしまいますが、ボクシングの試合が近づいているとかでなければ「体重を減らす」事より、「(健康で)きれいになる」ことが目的であるはずです。やみくもに体重計の数字ばかり追いかけて、体重は減ったけど体もお肌もボロボロでは意味がありません。
※体のバランスが一番大事
漢方では体内の陰陽のバランスがくずれると病気になると考えますが、ダイエットに関して言えば、筋肉と脂肪、水分のバランスを重視します。このバランスが崩れた状態が、太る体質をつくってしまい、また、このバランスに問題があると一時的に痩せてもすぐに元に戻ってしまいます。
※食べ物より脾胃(=胃腸の機能)が大事
西洋医学的な発想では、あたかも食べた物はすべて吸収されるように考えますが、漢方では食べた物を脾胃(=胃腸)で消化吸収するにあたって、この胃腸の働きが悪いと体に必要な栄養素は吸収されず、反対に不要なものが蓄積してしまうと考えます。よく、あまり食べていないのに体重が増えるという方や、人並みに食べていても貧血や冷え性が良くならないという方がいますが、これは食べ物よりもその方の脾胃の問題になります。
※漢方的に見た「太る」タイプ
漢方では、脾胃に限らず、その人の太ってしまう「体質」を改善することに重点を置きます。また、この太りやすい体質は「気虚(ききょ)太りタイプ」「気滞(きたい)太りタイプ」「湿熱(しつねつ)太りタイプ」「淤血(おけつ)太りタイプ」に分けられ、それぞれに適した方法で体質改善をはかりながら、ダイエットをすすめていき、最終的に「健康」で「きれい」な体作りを目指します。
以下、来週につづく・・・