マイカイカ/春の養生法

 


 マイカイカはバラ科のマイカイの花のつぼみで、「行気活血」「疏肝止痛」の効果があり、ストレスによる胃の痛みや月経不順に効果があります。(マイカイカを漢字で書けば(王攵)塊花となります)

 生薬(漢方薬)として使われる以外にも、お茶として、またリキュールにしたものは中華の蒸し鶏(白切鶏)の香り付けなどにも使われます。

                                            
 週末topics〜春の養生法

 やっと春らしくなってきましたが、今回は漢方的春の養生法についてです。

 春は自然界の総てのものが伸びやかに成長する季節で、体の中の「気」もスムーズに流れる必要があります。

 漢方では「春は肝の季節」といって、全身に「気」や「血」がスムーズに流れるようにコントロールしている「肝」の働きが重要視されます。

 精神的なストレスなどの影響で「気」の流れが滞ったりすると、「肝欝(かんうつ)」といって「肝」の働きが悪くなって、イライラしたり、ためいきがでたり、胃腸の働きが悪くなったりします

 特に普段からストレスが多かったり、「肝」の栄養となる「血」が不足気味の人は、春になって「肝」の働きが活発になってくると、いつもより余計にイライラしやすくなったり、不安感が強くでてきたりします。

 このため、春という季節は特にストレスを発散して「気」が全身をスムーズに巡るようにすることが重要とされています。具体的には,早起きをして散歩するなど体を動かすことや、緑地などに出向いて自然界の気を体内に取り入れることで、自分自身の体内の「気」の流れを良くするように心がける事が大事です。

 食材としては、「肝」の機能を養うナツメ金針菜枸杞子などのほか、発散作用のある紫蘇、香菜、春菊などがお勧めです。また、適度な酸味は「肝」を養うので酢の物なども良いでしょう。

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