一昨日は、大阪市立生魂幼稚園のPTA成人教育講演会にお招き頂いて「子どもの健康と食育」という演題で話しをしてきました(話の内容は、例によってこのブログに書いているような事です)。
全国的に学校の教育現場を中心として食育に関心が集まっている中、この幼稚園を訪問して、さすが食い倒れの街、大阪は“違う”と感じたこと・・・
・毎日が「弁当の日」・・・働いておられるお母さんも多いと思いますが、皆さん子ども達のお弁当をちゃんと作っておられる方が多いというか、意識は高いと聞きました。→大阪は“食いもん”に対する意識が強い!
・園庭に所狭しとプランターが置かれており、ピーマンやトマト、茄子、カボチャなどが育てられていましたが、稲まで植えてあったのには驚きました。→都会に於いては、子ども達に野菜やお米の生育状況を見せるだけでも食に関する意識が高まるし、自分たちで育てた野菜を食べた経験のある子どもは野菜嫌いになりにくい!
・大阪では家で「たこ焼き」や「お好み焼き」を子ども達と一緒につくりながら食べたり、冬場には鍋物やすき焼きなど、子どもの目の前でつくりながら食べることが多い。→小さい頃から食材や調理に親しみを持つ子供が多い!これに関しては、講演の後で園長先生から、ある家庭で子どもさんが日曜日の朝、お母さんが寝ている間に野菜サラダとトーストなど簡単な朝食を作ってくれて、そのお母さんが感激のあまり涙が止まらなかったというエピソードを紹介されていました。→「人のために料理を作る」ことは人間の本能的な部分に“感激”を生み出す→親が子どものために料理を作って与える行為の中にも、子ども達は本能の部分で感じるものがあるはず。豪華な食材や高価なものは必要なく、子どものために作っているという“気持ち”が大切。
などなど。また、食育とは直接関係ないですが、最近は水道の蛇口もセンサー付きの自動タイプや、レバーを上げ下げするタイプが多くなっていて、幼稚園にある水道の“蛇口”をうまくまわせない子供が増えているというお話しも聞きました。世の中が高齢化しバリアフリー化が進むと一方でこういった問題も出てくると言うことのようです。