昨日は、岡山市にある就実大学で行われたシンポジウムに参加してきました。
「弁当の日」と聞いても、多くの方が何のことかわからないのが現状だと思いますが、2001年に香川県の小学校校長だった竹下和男先生が始められた取り組みで、日頃、小・中学校の生徒が学校で食べている給食の代わりに、生徒自身が作ったお弁当を持ってくる日を定めたものです。
これは決して家庭科の実習とかではなく、現代人が見失ってしまった“何か”を、「食」を通じて思い起こさせ、それによって学校現場のみならず各家庭でも様々な“奇跡”が生まれてくるというものです。
現在では、全国の小学校から大学まで多くの学校で、様々なバリエーションで広がりを見せていますが、昨日はその「弁当の日」応援団である西日本新聞社の佐藤弘さんと九州大学農学部助教の佐藤剛史さんのW佐藤さんが、弁当の日を通じて生まれた様々な“奇跡”を紹介して下さり、参加した多くの方々が感銘を受けていました。
「食育」という言葉が叫ばれ出して何年にもなりますが、栄養素やカロリー計算をするのが「食育」ではなく、「弁当の日」のような取り組みこそが真の食育だということを思い知らされましたし、佐藤弘さんが最後の方で、「食」を教えるのではなく、“「食」で教える”事も重要だと話されてたのが印象的でした。
後半の“漢方の知恵”の部分は、このブログで散々書いてきたことを手短に話しただけですが、大学の先生方からは“目から鱗”でしたというありがたい評価を頂きました。ただ、やはり学生さんとか若い人達にとっては見たこともない別世界のことを話しているおじさんにしか見えなかったかもしれません・・・