また、熊本に行って来ました。初めて熊本に行った時は馬肉が日常的に食べられていることに驚きましたが、今や、何で熊本以外では馬肉を食べないのかが不思議に思われてきます(白くて四角い形をしているのは、タテガミの部分の脂肪だそうです)。
ところで、中国でも馬肉は殆ど食べられていません。中国で発刊されている薬膳の本を見ても、牛、豚、鶏はもちろん、熊や象の肉に関する記述はあるものの、馬肉に関してはあまり触れられていません(ただし、馬と同じウマ科のロバに関しては、「補気養血」の効能があると記されています)。
また、明の時代に書かれた「本草綱目」では、馬肉に関して体を冷やすとか、消化に悪いなどといった記述が見られ、歴史的に中華では馬の肉は敬遠されていたみたいです(別の見方では、家畜として馬は飼料効率が悪いため、食用として飼われることが少なかったとも言われています)。
また、熊本の方に聞いても、馬肉でも美味しく食べられる部位はごく限られていて、大半の部位はハムなどの加工用にされるそうです(必然的に馬刺などに用いられる部位は値段が高くなるのだそうです)。