熊本の馬刺

 昨日、熊本に行ってきましたが、現地の料理屋さんでいただいた馬刺です。

 熊本では馬肉をよく食べるという話しは聞いたことがありましたが、どんな居酒屋や料理屋さんでも普通に馬肉のメニューがあるほどとは、知りませんでした。(因みに、現地では、どのスーパーマーケットでも普通に売られている程です)

 熊本で馬肉が食べられるようになったのは、熊本城を築城した加藤清正以来という事で、相当な歴史が有ることになります。一説には、加藤清正公が、秀吉の朝鮮出兵時に現地で食べた馬肉の味が忘れられなくて、帰国後も馬肉を好んで食べたのが始まりと言われています。

 ところで、お味の方ですが、何ら臭みもなく牛肉の刺身よりも甘みがあって、予想を遙かに超えたものでした。

 さて、馬肉といえば、拒否反応を示す人も多いかと思いますが、馬肉の年間消費量の3分の2はハムやソーセージの加工用に使われており、多くの人は知らず知らずのうちに食べているようです。また、世界的に見ると、馬肉の消費量が一番多いのはフランスだそうです。

 馬肉は、飼料効率が悪いため中国でも食用肉としては、あまりポピュラーとは言えませんが、歴史的に見ると騎馬民族が好んで食用にしていたそうです。薬膳的な効用は、体にこもった余分な熱を冷まし、筋骨を強めるというもので、現代栄養学的にも、高タンパク低脂肪で、グリコーゲンを多く含むなど、まさにスタミナ食と言えます。

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