久々の熊本です。九州は、どこへ行っても新鮮でおいしいものがありますが、まずは熊本名物の馬刺しです。
日本では長野県などでも馬を食べる習慣があるそうですが、なんと言っても熊本ほど馬肉を食べるところはないと思います。因みに、国別で馬肉を最も多く食べるのはフランスだそうです。
馬肉は低脂肪で、肉に甘みがあって美味しいのですが、基本的に肉質が硬いために、大半はハムやソーセージなどの加工用として使われ、馬肉料理として使える部分は限られているそうで、必然的に価格も高めになります。
薬膳的には、馬肉は体を冷やす作用があるので、のぼせ気味の方には向きますが、あまり食べ過ぎるとおなかを冷やします。よって、馬刺しなどには生姜やにんにく、馬肉料理にも唐辛子など、体を温める薬味が付き物となっています。
ところで、馬肉に限らず、昔から薬味として生姜などが添えられる食べ物(豆腐やキュウリやナスの漬物、お寿司など)は、おなかを冷やす作用のあるものと思って間違いありませんので、できるだけ薬味とともに食べるべきです。