紫芋と薩摩芋の二色タルト

As (引き続き玄米工房あすかさんのメニューより)

 色鮮やかな紫芋はもともと鹿児島〜沖縄が原産というか、それらの地域で自然交配の中から生まれてきた品種だそうです。以前は、味が良くなさそうとかで敬遠されがちだったものの、紫芋の色素がブルーベリーに含まれるアントシアニンと呼ばれるポリフェノールであることなどから注目されています(味も決して悪くはありません)。

 さて、昨日は人間はそもそも穀物や野菜を中心に食べるのが本来の姿であるという説をご紹介しましたが、なぜ肉や牛乳などの動物性の食品を食べるようになったかという事について説明します。

 これは、人類の居住域が赤道近辺から高緯度地域へ広がっていった時に、寒冷な気候のもとでは穀物などが十分に収穫できないので羊や山羊を飼って、その乳や肉を食料とせざるを得なかったという歴史があります。極端な例では、極北地域で暮らすイヌイットの人達は野菜や穀物がとれないのでアザラシの肉など動物性食品のみを食べてきました。

 そういった地域で暮らしていると、人間の身体の栄養代謝も変化していくというか、そういった食事に身体が適応できなければ生存していくことが難しいわけで、やがて穀物や野菜を中心に食べている人間とは異なった栄養代謝機能をもつようになります。

 現在の日本の食の乱れの根本原因は、先祖代々野菜や穀物を中心に食べてきた日本人に、明治維新や第2次大戦後、欧米という「高緯度地域」の人達にとって最適な栄養学が導入されたことであり、本来、日本人の栄養代謝機能から考えると無理がある栄養学をベースにしている以上、あちこちにひずみが生じているというのが現在の日本の「食」に関する状況です。

 よって、「バランスがよい食事」とは良く言われますが、問題は「誰にとってバランスがよい」のかであって、同じ人類だからというわけにはいかないと言うことです。マクロビオティックなどで良く言われる「地産地消」も、本来はその土地でとれる食料を先祖代々食べてきた人にとっては、その土地でとれる食べ物を食べるのが身体に無理がないという意味です。

 よって、いくら「バランスの良い食事をとりましょう」と言ったところで、食糧自給率が世界でも最低レベルの国の国民が健康でいられるはずはないということです。

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