(昨日に引き続いて北浜のネパール&インドレストラン Manakamanaさんのメニューより)
インドの「焼きめし」〜ピリヤニです。お米はインドのバスティマライスという細長いインディカ種の中でも香りが良いことで知られるお米が使われています。
中華風に言うとニンニク炒飯ですが、お米が中国のお米以上にパラパラしていて、炒飯に向いているというか、いかにも穀物を食べているという感じがします。
ところで、日本のお米は粘度が高く炒飯には向きませんが、それだけでもおいしく食べられるだけでなく、冷たくなっても何とか食べられるという特徴があります(おにぎりやお弁当というのは、日本のお米抜きには考えられません)。
このことが、日本人の冷たい料理でも平気で食べるという感覚の元になっており、現在の人類史上例のないほど、日常的に冷たいものを口にするようになった要因だとも思います。冷たいものを飲んだり食べたりしても元気な人はいいですが、何かしらの不調や病気の方は殆どが胃腸を冷やしすぎてることが一因となっている例が山のようにあります。
考えていただきたいのは、いくら昔から冷たいものを食べ慣れていると言っても、昔は、ざるそばにはそば湯とか、おすしには生姜や熱いお茶(あがり)、赤だしが付き物で、胃腸を冷やしっぱなしにしないという知恵が至る所に見られたということです。また、ほんの20年くらい前を考えても、冬の寒い時期に冷たいビールやアイスコーヒーを飲む人は殆ど居ませんでした。
冷蔵庫の普及で手軽に冷たいものが手にはいるのと、空調設備が整って冬でも室内は暖かくて乾燥しているという事などから口当たりの良い冷たい飲み物が欲しくなるのはわかりますが、漢方的に見ると、そのことが花粉症やノロウイルス、インフルエンザの流行など人間の抵抗力の低下に直結しています。