「みーばい」とは、沖縄のことばで、ハタ科の魚を指します。南洋の珊瑚礁には、ユカタハタなど色とりどりのハタ科の魚がいて、高級魚として人気があります。
香港などの海鮮料理では、ハタは蒸し物にされることが圧倒的に多いですが、沖縄では汁物の具として使われたり、煮付けにされることが多いようです。
みーばいは、良いダシが出るのと、身がプリプリしていて身離れもよく、魚汁として食べてもおいしい事に間違いはないのですが、個人的には蒸し魚として食べてみたい気がしました。
資料を見ますと、琉球王朝時代に、中国からやってくる使節団を接待するための料理の中には、魚の蒸し物というのが入っていますが、一般的な沖縄料理では、魚に限らず、蒸して作る料理というのがあまりないみたいでした。