「ふーちばー」とは、ヨモギのことで、「じゅーしー」とは雑炊のことです。
沖縄ではヨモギは、雑炊などのほか、汁物などによく使われるほか、どの家庭でも、傷や腫れ物に、すりつぶしたヨモギを塗るという民間療法が盛んのようです。
漢方の世界でもヨモギは重要な生薬で、乾燥したヨモギを艾葉(がいよう)と呼び、「散寒除湿・止痛」「温経止血」などの効能があり、冷え性の女性に用いられるほか、お灸に使う「もぐさ」もヨモギから作られます。
一般的に、生薬としてのヨモギは温性ですが、生の状態ではそれほど温める作用は無いと思われますし、湿気の多い沖縄のことですから「除湿」の効能から胃腸の働きを良くするのではないかと思います。