寝起きの肩こり・筋肉痛

わかりやすい漢方講座(49)〜寝起きの肩こり・筋肉痛

 筋肉痛や肩こり、あるいは腰や背中の筋肉の痛みなどでお悩みの方で、もし
「朝起きたときにコリや痛みを感じる」
という場合は、睡眠中の過度の緊張が原因であるケースがよく見受けられます。

 普通は1日中細かい仕事をしたり、パソコンを使ってたりして、夕方にかけて肩や筋肉がだんだん凝ってくるというのが一般的なパターンですが、朝、起きたときにコリや張りなどを強く感じるといったケースでは、睡眠中のレム睡眠と呼ばれる状態の時(熟睡状態と交互に訪れるとされ、意識が半分起きているような状態。夢を見るのもこのレム睡眠中であると言われています)に、昼間の心配事や気になることが頭の中をよぎって、自然と全身に力が入ってしまい、首筋などの筋肉のコリの原因になります(よく歯医者さんの椅子の上で、緊張のあまり全身に力が入って硬直したようになる方がいますが、そういった状態が毎晩繰り返されているようなものです)。

 このようなケースでは、筋肉の緊張をほぐすような新薬や漢方薬を服用するよりは、夜間の精神的な緊張状態をほぐす方が効果的で、そういった目的では麝香や沈香など香りの良い生薬で睡眠中の「気」の流れをスムーズにする処方が使われます。昔の文献では、「夜中に悪夢にうなされたり、はっと目がさめるような状態を改善する」と書かれていますが、自分自身では余り気にしていないと思っているようなことでも、睡眠中に頭の中をよぎって緊張することは多く、夜中によく夢を見るとか、はっと目が醒めるような事がよくある方で、朝起きたときから首筋や筋肉がこったり張ったりしている方は、こういった漢方処方をお勧めいたします

 

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