乾焼明蝦はエビチリと訳されることが多いですが、本来は山東料理の名菜で、エビミソと一味唐辛子のみで、チリソースやケチャップは使われません。また、料理名の「明蝦」とは大正海老のことで、エビの中でもエビミソ部分が多いのが特徴ですが、最近では漁獲量が激減しており、滅多にお目にかかれません。
写真は、大正えびの代わりにアシアカエビを用いたもので、エビミソを油に移すようにしながら炒めます(もちろん赤い色はエビミソと唐辛子の色です)。
さて、エビはおせち料理などにも腰が曲がるまで長生きするという意味で、縁起物としても使われますが、薬膳的な効能から言ってもエビは気力を補い、老化予防効果があるとされています。栄養成分的に見ても、アスタキサンチンやタウリン、キチンキトサンなどアンチエイジングのサプリメント素材が豊富に含まれています。