黒潮にのって北上してくるカツオがそろそろ出回り始めました。お刺身、タタキなどのほか日本独特の調味料でもあるかつお節など、カツオは極めて日本的な魚とも言えます(写真はカツオの切り身をスモークしたものです)。
さて、カツオは海中を猛スピードで泳ぎますが、カツオの身に含まれるアンセリンという物質には筋肉運動時の抗疲労効果があり、サプリメントとして用いられてきましたが、昨年、このアンセリンに尿酸値を下げる効果があることが発表され、一躍脚光を浴びています。
日本でも増えている高尿酸血症(痛風)ですが、プリン体を多く含む食品(肉類やビールなど)の過剰摂取とともに激しい筋肉運動をしても尿酸値は上がります。このため、痛風対策としては動物性タンパク質やビールを控えると共に、ウォーキングなどあまり激しくない運動での減量というのが必要になってきますが、アンセリンは尿酸値の低下作用と共に抗疲労効果や抗炎症作用(抗酸化作用)も知られており、注目されています。