空芯菜と皮蛋の炒めもの

 空芯菜は字の通り、茎の中が空洞になっている中国野菜で、香港などでは通菜(とんちょい)と呼ばれポピュラーな野菜です。最近は日本でも栽培されているようですが、カルシウムがホウレンソウの4倍、ビタミンCも2倍含まれるなどヘルシーな野菜です。

 写真は、その空芯菜と皮蛋(ピータン)を、調味料として鹹蛋(シェンタン:アヒルのタマゴを塩漬けにしたもの)と腐乳(沖縄のトウフヨウとほぼ同じで、豆腐を麹菌で発酵させたもの)を加えて炒めたものです。皮蛋は炒めることで独特のアンモニア臭が消えますので、生では苦手という人でも抵抗なく食べることができます。

 ところで、中華では生野菜というものを殆ど食べません。レタスでも炒飯に入れて炒めたり、トマトも玉子と炒めたりスープの具にして食べられます。西洋を起源とする現代栄養学に洗脳された頭では、生野菜の方がヘルシーに思えてきますが、最終的に胃腸で消化されないと栄養素は吸収されないわけで、生野菜は加熱した野菜よりも消化によくないので、白人並みの強固な胃腸をもたない東洋人種にとっては野菜も加熱して食べる方が良いと思います。

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