豚の角煮と付け合わせに、独特のぬめり感と柔らかな食感が特徴の金時草(きんじそう)がのったラーメンです。
金時草は東南アジア原産のキク科の野菜ですが、18世紀頃には日本に伝わり、現在では加賀野菜の一つとして石川県で栽培されています。葉っぱの裏の色が金時芋のように赤いのが特徴で、中国では「紅鳳菜」と呼ばれています。薬膳的な効能としては「清熱涼血」「活血・止血」「解毒消腫」などで、生理痛や不正出血、咳血などのほか外傷による出血にも効果があるとされています。
金時草はおひたしや炒めものにすると赤い色がしみ出してきますが、この色素はアントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種で、抗酸化力がありサプリメントの素材などとして注目されています。因みに、このアントシアニンを含む食品としては、ブルーベリーのほか、イチゴやブドウ、黒米、黒豆、黒胡麻などです。