(「竹爐山房」さんのメニューより)
山東料理スタイルのちまき(粽)です。ちまきは中国全土で食べられていますが、各地で様々なタイプのちまきが食べられています。
このちまきは山東粽でもオーソドックスなスタイルで、小豆(あずき)と中国ハムが入っており、塩味です。小豆は、漢方では生薬としても用いられ、簡単に言うと水はけを良くしてむくみなどを取る作用があります(ただし、「あんこ」のように砂糖と一緒になると、その効力がなくなるとも言われています)。
中国では端午の節句にちまきを食べる風習がありますが、言い伝えによると、もともと2000年以上前の5月5日に陰謀により入水自殺した楚の国の詩人であった屈原を供養するために、人々が粽を作って川に投げ入れたというのが始まりということになっています。
もっとも、糯米(もちごめ)を葉っぱにくるんで茹でるというのは、その昔、粳米(うるちまい)ではなく糯米が主流であった時代の炊飯方法で、ちまきはその名残りだとも言われています。