(「大陸風」のメニューより)
サザエとイカのゲソ、鶏の軟骨の三種類の食材と野菜を唐辛子や香辛料で炒めたものです。料理名から言えば、三種類のぱりっとした(脆)ものを蘭の花のように美しく盛った料理という意味になります(因みに中華のメニューでは、「蘭花」はブロッコリー(西蘭花)を指すこともあります)。
ところで、蘭といえば胡蝶蘭など熱帯性の鮮やかな花を思い浮かべますが、日本にも自生するセッコクという可憐な花を咲かす東洋蘭の一種は、昔からその茎が漢方薬として用いられています(生薬名もセッコク(石斛))。効能は、胃腸の余分な熱を冷ますほか、老化による腰の痛みや視力の減退に有効であるとされています。