(引き続き飲茶メニューから)
タコといえば、特に関西人にとってはたこ焼きや明石焼きで、馴染みの深い食材ですが、日本は世界のタコの消費量の3分の2を占めるそうで、世界的に見た場合、タコを食べる国は少ないようです(因みにイカは世界の消費量の半分から6割を日本が占めています)。特に欧米では、タコはデビルフィッシュと呼ばれ、忌み嫌われているようですが、旧約聖書の海の生き物でウロコのないものを食べてはいけないという規定と関連がありそうです。
さて、タコはタウリンなどのアミノ酸が豊富で、低脂肪高タンパクの食材ですが、薬膳的な効能としてはお乳の出を良くしたり、「気」や「血」を補う作用があるとされています。タウリンはドリンク剤などにも配合されていますが、肝臓の働きを良くしてくれますし、季節から言うと春は「肝」の季節ですので、この時期には適した食材でもあります。もっとも性質として寒性ですので、お刺身などで食べるよりは加熱したほうが胃腸に負担がかからないと言えます。
中国では、タコは鱆魚と呼ばれ、タコを干したものが主に流通しています。