クワイの素揚げ

 クワイは漢字で書けば「慈姑」で、「芽が出る」という縁起担ぎの意味もあって、おせち料理なんかでもお馴染みですが、オモダカ科オモダカ属の植物で、もともとは水田などに生えている雑草に近いものだったのが、中国で食用に改良されたものです。

 もっとも、現在の中国ではクワイに比べて色が白く、食感もシャリシャリしているオオクワイの方が一般的です。

 漢方生薬の世界では、やはり同じオモダカ科のサジオモダカの塊茎を沢瀉(たくしゃ)と呼び、利水(体の中の不要な水分を排出する)の要薬として、五苓散(ごれいさん)や猪苓湯(ちょれいとう)といった処方に配合されています。

関連記事

  1. 青森産の野鴨の炒めもの

  2. サヤトリダイコンの香椿(シャンチュン)ソース

  3. 蟹粉豆苗

  4. 豚足の煮込み

  5. 桂花糯米藕

  6. 清蒸牡蛎