タラバガニを辛味の強い黄色唐辛子で炒め、黄ニラが添えられています。
タラバガニは、タラ(鱈)の漁場で採れるので鱈場蟹(たらばがに)と呼ばれています。英語ではキングクラブ(因みにズワイガニはクイーンクラブ)とよばれていますが、カニではなくヤドカリの仲間です。また、タラバガニのカニミソに関しては茹でても固まることが無く、また味ももう一つなので、専ら身の部分が食用にされます。
さて、中華料理でよく使われる「黄ニラ」ですが、ニラを太陽光を遮って育てられるもので、普通のニラに比べて臭みが少なく、上品な味で食感も柔らかくなります。特に中国では、まず黄色は「中央」を表す上に、黄ニラ(韮黄)の中国語読みが九人の皇帝という意味の「九皇」と同じ(チユファン)で、おめでたい食材とされています。(因みに、中国では九という数字は、最大の陽数であり、これまたおめでたい数字です。→九月九日は「重陽節」)