日本で鶏の唐揚げというと、もも肉や胸肉など骨の付いていない部位が食べやすくて人気がありますが、中華では蒸し鶏でも何でも骨付きのほうが人気があります。
一つには、骨が付いたままの方が身が縮んだりしないという事もありますが、根本的には骨の「髄」に値打ちがあるという事です。ゲテモノのように思われる方もあるかも知れませんが、中華では牛や豚、羊の骨髄を食べる料理が結構あります(日本でもラーメンのトンコツは、骨ではなく骨髄がポイントになっています)。
漢方理論でも、人間の生命力の源泉である「精」という物質から「髄」が生じ、骨が形成されていくとされていますので、骨髄は正に「精が付く」ありがたい食材であるという認識がされています。