ワタリガニと春雨を沙茶醤(サーチャージャン)で味付けして、土鍋煮込みにした料理です。上にのっているのは、ニンニクの芽です。
中華では、ニンニクは鱗茎だけでなく、茎や葉っぱなど各部位を用いますが、漢方生薬としては、鱗茎が用いられます。因みに、ニンニクの薬効としては、お腹の殺虫、殺菌作用が挙げられており、寄生虫や細菌性下痢に有効であるとされています。
話しは変わりますが、腸内細菌には善玉と悪玉があって、トータルの量は一定なので、善玉菌を増やすと悪玉菌が減るという関係にあります。そこで、ヨーグルトなど善玉菌をお腹に入れると良いという図式が出来上がるわけですが、これらのものはすぐに死滅してしまうために、次から次に投入しなければなりません。
人にもよりますが、「腸は第2の脳」と呼ばれ、漢方でもストレスがかかると腸内の悪玉菌が増殖して、便臭が強くなるとされていますので、そういった方にとっては、善玉菌を投入するよりも、悪玉菌を殺菌するニンニクや梅肉エキスを摂って、結果的にその方の腸にもともと定住している善玉菌を増やす方が、理にかなっていると思います。