キノコのシーズンですが、日本では人工栽培のシメジやエノキが主流になっていますので、あまり感じることはないのですが、野生のキノコはどうしても臭みがあり、中華では伝統的に臭みを除くために、黒胡椒などを合わせることが多くなります。
さて、胡椒は中華ではスープなどをとるときに肉の臭みを消すために用いられる他、あまり一般的ではありませんが漢方生薬としても用いられます。効能としては、「温中散寒」「行気止痛」で、お腹の冷えによる上腹部痛や吐き気に用いられますが、内服以外にも粉末にしておへそに貼っても良いとされています。
また、黒胡椒と白胡椒では、漢方生薬としての効能に関しては白胡椒の方が優れているとされています。