湯引きしたホタテ貝柱に、生の四川省の山椒と青唐辛子を刻んだものがかけられています。
下に敷かれているのはレモンですが、現在では地中海周辺やカリフォルニアなど世界各地で生産されており、どちらかというと欧米のものというイメージがありますが、レモンの原産地はインドです。
レモンはビタミンCやクエン酸が豊富で、酸っぱい食べ物の代表といえますが、中華や漢方ではあまり使われてきませんでした。ただし、レモンに近い植物の仏手柑(ぶっしゅかん)は、昔から食用として、また、その果皮は漢方薬として利用されてきました。
仏手柑の効能としては、ストレス性のおなかの張りなどを除く目的で使用されてきましたが、一般的に柑橘類には、気の流れを良くする効果があり、仏手柑に限らず、ダイダイ(枳実)やミカン(陳皮)なども同様の薬効があります。