塩漬けにした豚バラ肉を茹でたものとダイコンを煎り焼きにしたものに、醤油とカラメル、ネギ油などでできた上海風のソースが掛けられています。(写真ではわかりにくいですが、ダイコンは一番下に敷かれています。)
豚バラ肉は、塩漬けにすることで水分が抜けて身が締まると共に、豚肉の旨味も濃くなります(ずーっと塩漬けにしておけばベーコンになります)。また、塩抜きを兼ねて2時間ほど茹でられていますが、そうすることで油分も抜けます。
さて、これからおいしくなるダイコンですが、日本にはシルクロードを通って伝わったとされ、奈良時代には既に栽培されていたようです。その後、日本国内で品種改良が続けられ、今やダイコンは野菜の中でも生産量トップの座を占めています。
日本で、ダイコンがこれほどまでに好まれる原因は何かと考えたときに、やはりデンプン分解酵素のジアスターゼを始め、様々な消化酵素を含んでいることが大きいと思います。
日本という国は、環境的には湿気が多く、漢方理論では湿気は胃腸の機能を低下させるという事になっていますので、日本での健康法の最重要課題は、昔からいかに胃腸の機能を落とさないようにするかと言うことでした。そういった中、ダイコンは正に天然の消化薬として、日本人の健康に貢献してきた野菜だと思います。