豚のスペアリブに麻婆豆腐でも使われる豆板醤とトウチ(漢字ではトウ(豆)チ(豆支)、日本の浜納豆に近い物です)からなる四川ソースがかけられています。
トウチは、黒大豆を蒸した後、発酵させたもので独特の香りがあって、調味料として使われるほか、中国では漢方生薬としてもよく使われています。効能としては、「疏散解表」「宣鬱除煩」となっており、急にのどが痛くなるような熱性の風邪の時や、熱病の後に体内にこもった熱が原因ですっきりしないといった時に用いられます。
日本でも販売されている漢方処方では、天津感冒片(てんしんかんぼうへん)や銀翹散(ぎんぎょうさん)という風邪薬にトウチは配合されています。