フカヒレ餃子

 昨日に引き続き、「陶前庭」さんのメニューからです。

 餃子については、以前にも香港の飲茶特集(2005年11月)でも紹介しましたが、中国で餃子といえば北京などでは水餃子が、その他の地域では蒸し餃子が主流となります。

 広東で発展した飲茶の点心でも、殆どが蒸し物です。日本で主流の焼き餃子は鍋貼(グォティエ)と呼ばれますが、中華ではあまり見かけません。どちらかというと焼き餃子は、蒸し餃子や水餃子の残り物を、翌日になって鍋で焼いて食べるというものだそうです。

 では、なぜ日本で焼き餃子が主流となったのかという点については、日本人の食習慣が「ごはん」と「おかず」という区分けがなされており、餃子をおかずとして食べるには焼き餃子が一番似合っているからだという説があります。

 日本にいるとぴんと来ないのですが、この主食と副食をかなり明確に分けるという食習慣は、世界的に見た場合、かなり珍しい事で、中国でも北京などでは餃子は皮=小麦を主食のような感覚で食べますし、飲茶では点心はあくまで「おやつ」の様な感覚になります。いずれにせよ、お米の飯と餃子という取り合わせは発生しがたいという事になります。

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