松の実は韓国などでもよく使われますが、中国の東北地方から朝鮮半島にかけてが主な産地です。日本で売られているのは、皮をむいた状態の白いものが主流ですが、本来は松かさと同じような色をした皮に包まれています。
松の実は漢方では「松子」または「海松子」と呼ばれ、効能としては体の陰液を増やして潤いをつけたり、便秘に効果があるとされています。具体的には乾燥性の空咳が続いたり、乾燥性の便秘を改善し、そういった体質の方ではお肌に潤いをつける作用も期待できます。
また、松の実は古くより仙人の食べ物とも言われてますが、現代栄養学的に見て、最大の特長は他の植物には含まれない不飽和脂肪酸のピノレン酸が含まれていることで、最新の研究ではこのピノレン酸には血液サラサラ効果が認められています。