豚のバラ肉とナガイモ、トウガンを鶏のスープで煮込んだものです。四川の家庭料理で有名な連鍋湯(リェングォタン)をアレンジしたもので、具はスープから取り出して唐辛子ミソに付けて食べます。
ところでナガイモの類はヤマイモとも呼ばれますが、乾燥したものは山薬(さんやく)と呼ばれ、漢方ではよく使われる生薬の一つです。
山薬の効能は、補気養陰?気力を高め、体に潤いをつける?で、脾(胃腸)、肺、腎の3つを補う作用があり、体に無理のない形で穏やかな滋養強壮作用があるとされています。
山薬の配合されている有名な処方は、参苓白朮散(じんれいやくじゅつさん)や八味地黄丸(はちみじおうがん)などですが、中国ではヤマイモの類は体力の低下時などに食材として好んで用いられています。