暑い日が続きますが、北京の夏の風物詩といえば「酸梅湯(スワンメイタン)」が挙げられます。烏梅(うばい)と呼ばれる、梅干しの薫製のようなものと陳皮(ちんぴ)、山査子(さんざし)、甘草を煎じたものですが、体内にこもった熱を冷まし、のどの渇きを抑える作用があります。
夏になると、北京の街角で、この酸梅湯をリヤカーで売り歩く行商人の姿が見られましたが、最近では缶飲料などに姿を変えているそうです。
さて、写真は酸梅湯に、亀と高麗人参と羅漢果の3種類のゼリーと白木耳(きくらげ)、フルーツなどが入っています。亀ゼリーも時々テレビで取りあげられたりしますが、亀は「滋陰補血」の作用があって、体に潤いを付け血の気を補う作用があるとされています。(中国のスーパーマーケットでは、鮮魚売り場などでスッポンと並んで生きた亀が売られています)