ぱっと見た感じでは、スパゲッティのようにも見えますが、トマトをお酢と塩で味付けした涼麺(冷麺)です。また、上に乗っているのは、金針菜です。
さて、この料理を見てもわかりますが、中華料理とイタリアンは、かなりの近似性をもっています。中華の麺とスパゲッティ、餃子とラビオリ、お粥とリゾットなどなど・・・
俗説では、マルコポーロが中国の麺を持ち帰って、スパゲッティが誕生したという話しもありますが、実際は、それよりかなり以前に、中東経由で中国の麺がイタリアに伝わったという説が有力です。(中国語で麺というと、小麦粉を練ったものを「麺」と呼びます。これをひっぱって細くしたものが拉麺(らーめん)になります。)
そういうことを書くと、フカヒレや麻婆豆腐なんかはイタリアンには無いと言われそうですが、現在一般的に中華料理として知られているようなメニューは、その殆どが清朝の時代に広まったもので、麺類が伝わっていった時代には存在していなかったものです。