鶏肉の肉団子とカボチャなどの野菜の甘酢炒めです。甘酢というのも中華に多いパターンのひとつですが、漢方の理論では「酸甘化陰(さんかんけいん)」と言って、酸っぱい味と甘い味が一緒になると陰(=体にとって必要な水分)を生じさせる働きがあるとされています。
これから暑くなってきて、汗をかいたりして体内の潤いがなくなりやすくなりますが、甘酸っぱい味のものを食べることで体内に水分を保持できるということです。
北京などでは夏の風物詩のひとつにもなっている酸梅湯(スワンメイタン)という飲み物があって、これは烏梅(うばい:梅干しを薫製にして乾燥させたもの)と山査子(さんざし)、甘草などで作った甘酸っぱい味のお茶で、のどの渇きを癒すだけでなく、体内の水分を保持しておくという効能も期待できます。