穴子を中国醤油(日本のたまり醤油をもう少し、甘くしたようなもの)で煮込んだ、冷菜です。周囲に黄色く見えるのはグレープフルーツです。
グレープフルーツは西インド諸島原産で、ブドウの房のように実が付くのでそう呼ばれています。中国語では、西柚(シーヨウ)で、柑橘類一般と同じく「気」の流れを良くする効果と、酒毒を去る効果があるとされています。
因みに、赤い果肉のルビータイプにはリコピンとベータカロチンが含まれていますが、白い方には含まれません。
薬の世界で、グレープフルーツと言えば、ある種の降圧剤などとの飲みあわせがあると言われています。どういうことかというと、グレープフルーツに含まれる成分が薬の代謝酵素(薬を分解する酵素)に影響を与えて、結果的に薬の分解が遅れて、薬が効き過ぎるというものです。特に、一度に大量に摂取してしまうグレープフルーツジュースなどで問題が起こることがあります。(すべての降圧剤で問題が起こるわけではなく、カルシウム拮抗剤と呼ばれるタイプの中の一部のもので、また、人によっても差異があるみたいです)