香港などで特に好まれる干しアワビです。奥に見えるのはホワイトアスパラガスと普通のアスパラガスです。
干しアワビは南米産やオーストラリア産などもありますが、日本の岩手県のものが最上とされ、江戸時代より俵物として中国に輸出されてきました。
「俵物」というのは、江戸時代に中国向けに輸出されていた日本の海産物(乾物)などの事ですが、中国から絹や漢方薬を輸入する時の支払いに充てる銀などが不足していったときには、銀や銅の代わりの決済代金としても用いられました。特に、干しアワビ、乾燥ナマコ、フカヒレの3つを俵物三品と呼び、最も値打ちがありました。よって、これらの乾物のことを「乾貨」とも呼びます。