三皿目は、ミルガイと季節の野菜を唐辛子を効かせて炒めたものです。中華料理の世界では、「色・香・味・形」の4つの要素を、この順番で重要視するというのを聞いたことがあります。
この話を最初に聞いたときは、「味」が一番目でしょうとも思いましたが、こういう料理を見ると、食べなくてもおいしいとわかる訳で、「色」が一番目に来ているのもうなずけます。
もっとも、世間にはいくら美味しそうに見えても、グルソー(注:業界用語、グルタミン酸ナトリウム即ち化学調味料のことです)漬けというのもありますが・・・。因みに、この化学調味料(メーカーが言うところの旨味調味料)を大量に摂ると、俗に言うチャイニーズレストランシンドロームと呼ばれる、のどの渇きなどの症状がでてきます。
中華料理では旨味のベースはスープになりますが、おいしくしようとすれば鶏肉や中国ハムなどの材料費と手間、時間がかかります。この部分のコストと時間を短縮しようとすれば必然的に化学調味料を多用することになりますので、そのお店が商売に走っているのか、良心的にやっているかは化学調味料の使用量にかかっているといえます。