牛テールの煮込みです。豚の骨付きのスネ肉や豚足と同じように、コラーゲンたっぷりのメニューです。また、骨髄には「精」という生命の根源物質が含まれるという考え方もあり、老化の予防に優れた一品です。
ところで最近は欧米の影響か、中国でも食用の牛の飼育が盛んになってきているそうですが、もともと中国では牛は農耕に欠かせない労働力として飼われており、食用としてはあまり飼われていませんでした。
このため、中華では青椒牛肉絲(チンジャオニュウロースー)など牛肉を用いたメニューはありましたが、農耕用の年老いた牛などが食用とされていましたので、肉質が硬く、細切りにするか長時間煮込むかといった料理が主で、高級な料理で牛肉が使われると言うことは希でした。