ミルガイは正式名をミルクイと言い、漢字では「海松喰」と書かれます。これは、二枚貝から外に突き出た水管と呼ばれる部分にミルと呼ばれる海藻が付着することがあり、あたかも貝がミル(海藻)を食べているように見えることから名付けられたそうです。
「海松喰」というのも、付着した海藻が松の葉のような形状になることから命名されたそうですが、ミルガイのこの水管の部分こそが食用に供される部位となります。(もっとも、その他の部分も食べる事は出来るそうです)
さて、この料理はミルガイを飾り包丁を入れてスライスしたものと野菜を蝦醤で炒めてありますが、この時の蝦醤は香港の南Y島(YはアルファベットのYではなくて、広東語特有の漢字?ラマ島)特産の、固形状の蝦醤をもどしたもので、一般の瓶詰めで売られているものより雑味がなく、香りも上品でした。