紅焼牛肉(ホンシャオニュウロウ)に菜の花と牛蒡が付け合わされています。
牛蒡は、10世紀までに中国から伝来したとされているものの、縄文時代の遺跡からも発見されていることから、古くから日本にも自生していたと見られています。
牛蒡は、繊維質が野菜の中でも最大と言って良いほど含まれており、整腸作用に優れていますが、現在食用にしているのはおそらく日本だけかも知れません。
中国でも昔は食べられていたかも知れませんが、現在はもっぱら牛蒡の種(牛蒡子)を漢方生薬として用いるだけで、根の部分を食べることはまず無いようです。因みに、牛蒡子は、風邪やインフルエンザによる発熱、のどの痛み、咳などに熱や炎症を抑える薬効があり、日本でも有名な天津感冒片や銀翹散(ぎんぎょうさん)などの処方に配合されています。