えびとブロッコリーの豆板醤炒め

 日本はえびの消費量が世界一だそうで、昔は高級素材でしたが、養殖技術や冷凍技術の進歩で世界中のえびが割と手頃な値段で手に入るようになりました。

 さて、この料理はえびとブロッコリー(中国語では蘭花:ランファー)などを豆板醤や、中国語でトウチ(漢字で書けば「豆」「豆支」)と呼ばれる、浜納豆で味付けしたものです。

 浜納豆は、もともと中国から渡ってきた物で、大豆(黒豆)を発酵させたものですが、納豆菌を作用させて作る糸引き納豆とは違って、黒っぽい粒状のものです。中華ではトウチをそのまま、またはペースト状にしてにんにくなどを混ぜたトウチ醤(ジャン)など、幅広く使われます。

 また、このトウチ(浜納豆)は生薬としても用いられ、特に冬場に寒けのする風のひき始めで、症状の軽い場合は、白ネギ5本に対してトウチ(浜納豆30g)を煮出して、汗が出るまで頓服すると効くとされています。

関連記事

  1. 香魚の醤油煮

  2. 春野菜の春巻き

  3. 鴨肉とウズラ卵炒め

  4. 煎烹帯魚(太刀魚の北京式煎り焼き)

  5. 紅焼蹄膀(豚スネの醤油煮込み)

  6. ゴボウの素揚げと四川風牛肉干