蝦子(シャアズ)は、ケシ粒ほどの大きさのエビの卵を乾燥させたもので、中華ではナマコやエビなどの海産物の煮込み料理などに使われます。
中華では、天然の調味料として蝦子のほか、乾燥させた貝柱、牡蛎、発酵させた咸魚、塩漬けの金華ハムなどの他、「醤(ジャン)」と呼ばれる豆板醤や甜麺醤、XO醤など数え上げればきりがないほど豊富にあります。
ただし、これらの天然調味料は中国や香港では比較的安価に手に入るものの、日本などではコストが高くなるために、化学調味料で代用するところが多く、一口食べたときにおいしくても、後でのどが渇いたりする「チャイニーズレストラン・シンドローム」とアメリカで命名された症状を呈する原因となります。(値段の高いレストランが必ずしも化学調味料が少ないとも言えず、自分の舌でかぎ分けるしかないですが、そういう意識を持って食べていると、後味の悪さなどである程度はわかるようになります)
これはなにも中華に限らず、日本で売られている大半の加工食品や外食メニューなどが添加物漬けであるわけですが、平均的な日本人で1日に60種類以上の食品添加物という名の化学物質を摂取しているのが現状で、胃腸や肝臓に相当な負担となっていると思います。(因みに個々の添加物の安全性については確認されています(または、そういうことになっている)が、相互作用となると誰にもわからないのが現状です)