家庭料理などでよく見受けられる卵焼き入りのスープですが、玉子がもっと高級品であった時代にはそれなりの料理であったと思われます。
玉子とじではなく、一度焼いてからスープに入れることで、玉子の風味がスープに溶け出すと共に、スープのコクも卵焼きに含まれ、全体にまろやかな味のスープになります。
さて、玉子の薬膳的な効用としては身体を補い、特に「心」の機能を高める、「血」を養い安胎効果があるとされていますが、現代栄養学的にもタンパク価の高い栄養食品とされています。
もっとも、最近の大量生産による無精卵には抗生物質やホルモン剤など、体にとって有害なものも多く含まれている恐れがあり、必ずしも体によいとは言えないのも事実です。