イカノコというのは、イカの卵のことで、平べったい円錐形というかユリ根の鱗片にも似た形をしています。珍味ともいえますが、味自体は比較的淡白なものです。
イカそのものの薬効としては肝と腎を補い、体を潤す作用がありますが、イカの甲を乾燥させたものは烏賊骨(うぞくこつ)とよばれ、漢方で胃や十二指腸の炎症を抑える目的で使われます。
また、イカスミには血行をよくする作用や、強肝作用がありますが、一般的にイカは消化があまり良くないので、胃腸の弱い方は多くとらない方がよいとされています。